2つの解釈について+次回予告

算術師です。



さて、連休です。

一昨日は、かなり適当に授業を消化してきました。もう本気で消化試合です。



現在学際の前準備段階です。前準備なのに既に徹夜組が居るのは気にしてはなりません。明日は春の学祭の本格準備で、明日明後日学祭です。その間更新が滞る可能性が非常に高いですが、予めご了承ください。










さて。ふと思い立ってWebでIQテスト
なんぞ受けてみました。



http://www.iqtest.dk/main.swf



ドメインからして多分デンマークのサイトのようですが、最後に年齢を入力させる辺り、かなりしっかりした作りのようです。回答にやたら時間が掛かりますが(難問か途中で放棄しました)、空間把握と推測能力の両者をきっちり測定できている模様。



で、私の測定結果はIQ124程度のようです。確かIQ120で平均的な東大生水準らしいので、私は平均的な東大生と同レベルと言うことなのでしょう。数問放棄した割には非常に良い出来だと思います。 お暇がありましたら測定してみては如何でしょうか?










さて、今日は25日の記事
で広げ過ぎてしまった風呂敷を収束させにかかろうかと思います。…まぁ、更に広げてしまいそうですが。



量子力学の2つの解釈(コペンハーゲン解釈
多世界解釈
)ですが、個人的には多世界解釈
の方がより妥当だろうと思っています。



コペンハーゲン解釈
は確かに有用であり、現代の物理学の発展にそれなりに貢献しては居ます。しかし、正直「観測されて初めて波動関数が収束する(状態がひとつに定まる)」と言うのは人間の認識の問題であり、人間がそのようにしか認識できないからと言って世界がそうであると規定するのは傲慢ではないかと、そう思うのです。世界は人間の認識とは無関係に存在しているのではないかと、私は思います。



…と、ここまで書いてなんだか判りにくい文章になってしまったので実生活に準えて解説を。コペンハーゲン解釈とは、物の形について「人間が見ることによって物の形は確定する。見るまでは不確定である。」と言っているようなものです。これに対して多世界解釈は「人間が見る見ないに関わらず物の形は確定しており、見ることで人間が確定できる。」という物です。如何にコペンハーゲン解釈が非合理的なものであるかはご理解いただけると思います。



勿論、直感に反するからおかしいと言うだけではなく、次のような利点もあると思います。



私たちの存在している次元は4次元(実際は時間の流れを私たちが知覚できないので擬似的に3次元ですが)と言われていますが、物質の根源としては11次元までの次元が存在するとの説があります。この説に則れば、私たちが知覚している4次元は11次元からの射影であり、無数の世界が多重化しているとの多世界解釈からの理解の方が無難なのではないか? 等と思うのですが…何にせよ物理について無知識な人間なのでこれが限界のようです。



こんな訳で多世界解釈が個人的には妥当なのではないかと思っているのですが、実際第一線の物理学者の間でも問題議論中ですし、別の第3・第4の解釈のほうがより妥当なのかもしれません。ご指摘その他ありましたら、お気軽にコメント欄などにお願いします。



さて、多世界解釈を前提とした場合、私たちの未来は私たちが関与し得ない多くの要素によって決定されているのではないか? と言う危惧が当然発生します。要するに、勝手に振られたさいころの目に従って行動しなくてはならないわけです。無論、多世界解釈を前提としなくとも、私たちの世界は無数の要素で構成されていて、無数のモノ・ヒトが影響力を行使しているのですから、25日の記事
の最後で述べた私たちは現在進行形で釈迦の手のひらで遊ばされてる孫悟空なのではないか? と言う問いはかなり現実味のあるものであると思います。非常に難しい問いですが。



今後暫く、これに関して考察していきたいと思います。



嗚呼、結局収束できずにまた風呂敷広げちゃいましたねぇ…。