文体の問題と説明的な言辞

小説を試験的に書き始めたのですが、毎度の通り文体をどうするかで悩んでいたり。

取り敢えず話者としての作者が存在しては困るので、それを排除できる文体が望ましいな と。出来れば事象を出来事でなく事象として記述できる、そんな文体が。

一応3人称の文体の変形で、挙動だけを記述していけば限りなくそれに近いことは出来るのですが、今度は描写能力がごっそり抜け落ちて行きます。それも致命的なまでに。

これは、異世界ファンタジーやろうとするとかなり深刻です。何せ異世界では世界観やら作者がでっち上げた未知の単語やら説明しないといけないものが山ほどあるわけですから。

しかし、その世界に於いて既知のものをわざわざ説明させるというのは不自然かつ非常に難しいので、よく主人公かサブ主人公が世界に対して無知でそれをフォローすると言う形式やらやたら説明的な地の文が続く形式やらが採用されます。

前者の場合、お約束の主人公が大量に質問を投げ続け、回答がなされるシーンが多発する。しかも話の割と冒頭に。お話がまだ未消化で面白くなっていないことが多いので、読者から見れば退屈だが読まなくてはならない箇所になるので読者の興味を殺ぎ易い。

かと言って地の文にそれをやらせれば今度は一層読み辛く、下手をすれば退屈そのものナ文章となってしまってそれこそ読むのを放棄されかねない(テンポが悪い)。

流れを遮らない様、さり気なく説明してさり気なく次へと移りたいのですが…どうやら難しいようで。登場人物の初期描写とか、要するに今まで文脈に無かった要素を記述し始める時ってかなり説明的になるので嫌いなんですよねぇ…。

その辺の方針も詰めながらやってみますかね…。