無数の過去について

The Parallel Past Theory.より。

無数の未来があるなら無数の過去があっても良いのではないか? 或いは時間は実は一方通行でなくて過去に向かっても流れているのではないか? 無数の過去があっても、ある時点で同一の状態になっていればそこから展開される未来の局面は同じなのではないか? といった問いにどう答えるか。

過去の複数可能性に関しては、人間は複数の過去を記憶できないし違う過去が存在した時に次の行動が観戦に同じになると言い切れないところがある事から、もしその可能性があったとしても可能性の幅は狭いものになると思います。私としては世界は余りに要素が多すぎるので完全に同じ局面に到達することは難しくて、手前に口を向けたクラッカーのように見えたとしても所々穴が開いているか穴だらけの領域になっているのではないかな と。

あとは、世界も含めた複雑系の性質として初期値鋭敏性がある為同じ局面に到達した風に見えても完全に違う未来になってしまう可能性が高い事も言っておかなくてはならないかもしれません。

未来が無数にあるのかも正直怪しいのですけれど、どう足掻いても私たちは世界の全てを知ることが出来ない*1上に未来を知る事もできません。ですから、もし仮に私達が自分自身で踊っているつもりでも誰かに踊らされている可能性は否定できません。尤も、操り糸なんて何処にも見えないので結局自由意志はあるのかないのかはっきりしないのですが。

判らない以上、操り糸に関しては好きなように考えていて良いと思います。たまには自分の手足に操り糸がついていないか疑ってみるのも良いかもしれません。

過去は改竄出来ないかも知れないですけれど、タイムマシンで過去へ行けば実はその時点での未来を改竄できるんじゃないかな とか勝手に思うことにしておきます。まぁ、それだと過去に行った人は帰って来れない可能性が非常に高いのですけれど。

*1:どうしても捨象してしまっている部分は存在するし、それがないならば内部に世界を完全な形で一つ持っていることになる。世界を完全に知覚した自分自身も含めて。