PageOneについての顛末

最近のアクセスが妙に多いと思っていたら、PageOne関連の議論が盛り上がっていたようで。

技術的な問題点が考察されたり、当該サイト運営の方への提言が出されたりした*1ようですが、結局運営者さんがトラックバックの送信を停止した事で終息したようです。

問題提起及び考察をした諸氏と、問題解決の為運営者さんへのメールを出したクマちゃんさん*2、早急な対策を行ったPageOne管理人さん*3に勝手に謝意を表明しつつ、関係各位にトラックバックを打って私の事例報告は終わりにしたいなと思います*4

以下、私見に基づくPageOneの改善案のようなもの。勿論、トラックバック再開の是非も含めて議論はされるべきなのだろうけれど、もし再開するとしたらこんな風にしたら良いのではないかと素人考えで勝手に述べておきます。何かの叩き台になれば幸いです。

話題になった時点でのPageOneの自動トラックバックの問題点は概ね次の通り。

  1. 同一Blogへ多数のトラックバックが飛んでいく
  2. トラックバックタイトルがわかりにくい
  3. トラックバック受信側に選択権がない

1.に関しては同一のBlog内では最もランキングの高いページへのトラックバックのみ行う といった風にしてはどうだろうかと思います。これならば最近のトラックバックがPageOne検索で埋まってしまうといった事態もある程度抑制できそうですし。

2.に関してはPageOne検索「○○(検索ワード)」みたいな風にすれば解決も簡単だと思います。はい。芸も何もあったものじゃありませんけど。

3.に関しては小飼弾さんホワイトリスト方式を提案していますが、私からは逆の方式(ブラックリスト方式)を提案させていただきます。つまり、PageOneからのトラックバックを希望しないBlogがその旨を通知しておく方式ですね。

PageOneと既存のランキングサイトは、似たような挙動をしますがかなり毛色が違うものだと思っています。

既存のランキングサイトでは、良くも悪くも参加の主体はBlogの運営者です。これは各Blogの運営者が紹介文を書きBlogを更新する事でユーザーとアクセスポイントを獲得したりするシステムであって、Blogを読む一般ユーザーはあくまで選択と投票しかできません。

しかし、PageOneでは参加主体は一般ユーザーです。各ユーザーが望む検索ワードを入力することでそれをBlog主に通知するものです。これを通常のランキングサイトのようホワイトリスト方式でトラックバック管理すると、PageOneが検索サイトであるが故に持っている潜在的な利点を損なう可能性があります。潜在的な利点については以下に示します。

まず第一に、Blogの管理者が意図しない形でのBlogへのフィードバックが可能な点。これは今回の事例ではトラックバック爆撃と言う形の、言ってしまえばBlog運営者にとって迷惑な方向へ作用しましたが巧く作用すれば有意義に使う事が出来るかもしれません。予想外のキーワードでのアクセスによるBlog運営への刺激要素や、過去の記事の意図しない形での掘り出しに繋がるかもしれません。

そして第二に、Blogに対してBlogを利用しているユーザーがフィードバックを間接的にかけることが可能になる点です。これに関しては、ランキングサイトでもある程度の効能が期待できるでしょうが検索サイトの性質上ポイントを検索ワードの形で受け取る事が出来ます。間接的ですが、検索と同時にBlogの管理者へメッセージを提供できる事になるわけですから。

と、ここまで書いていて一つ重大な事に気がつきました。これ、別にトラックバックでなくていいじゃない と。まぁ、素人考えですけれど。

要はBlogに対してフィードバック情報が与えられるようにすれば良いのだから、トラックバックを打つのではなくてアクセスログに足跡を残しにいけば良いのです*5

最近のBlogは何だかんだでBlog事態にアクセス解析機能が充実していたり自分でアクセス解析設置してたりする人も結構居るので、「PageOne検索「○○(検索ワード)」」という風な形のリファラが残っていればBlogの管理者はそれを参照しようと思えば出来る訳です。しかもBlogがトラックバックの山に埋もれることなく。googleの変な検索ワードで来訪する人をネタにするのと同じ形で、PageOneも言及されるようになって一石二鳥なのではないでしょうか? と。

トラックバックに比べればBlogからPageOneへのフィードバックは希薄になりかねないですけれど、PageOneのユーザー及びPageOne自体からのフィードバックをより害意のない形でBlogの管理者に伝達できるのではないかな と。

以上、つらつらとPageOneの今後について勝手に考えさせて貰いましたが、この記事が当該問題の新たな叩き台になれば幸いかと思います。

*1:404 Blog Not Found - 「pageoneへの提言」及びYappoLogs - 「【注意勧告】pageoneというspam撒き散らし検索エンジンの件(!yahoo/!google/!livedoor)【転載必須】(情報訂正済)」など。

*2:一連の顛末は記事「pageoneという検索サイト」を参照ください。

*3:一連の顛末に関する管理人さんの見解は記事「トラックバックに関するお詫び」を参照ください。

*4:実体はトラックバックで始まった話題をトラックバックで締めて見ようというだけの諧謔心なのかもしれません。この記事がトラックバックSPAMでないといいなぁ…。

*5:この辺の方法論はwebに詳しくないので可能かどうかも考えずに言い放ってます。技術的に不可能ならタダの夢物語なのでごめんなさい。