昔の人はやはり偉い と言うか上手いこと言った物だと改めて思う。
何を考えたのか、plummetさんのところのこの記事及びコメント読んで思った事をつらつらと書こうと思い至りました。…何故なんでしょう?
記事内容的には戦場記者の書く個人手記(Blog含む)ってどうして政治的に偏ってるんだろうか? と言う内容のお話でした。
まぁ、それは良いとして。
何か昔そんな話を聞いたことあるなぁ…と言うかこういう状態ってのを一言でスパッと言う言葉ってあったよなぁ…と思い出せずぼけーっとしてたら数分後にようやっと思い出しました。
あ、イドラだ。
まぁ、一言で言い切れなくても劇場のイドラと種族のイドラの混合症状だと言ってしまえばそれで事足りてしまいそうなんですよねぇ…。私が付け足すことって何だろ。フランシス・ベーコン(はてなキーワードのフランシス・ベーコンはこれ書いた時点では現代の画家・彫刻家しか居ないんですけど…困ったものです)…上手いこと言うものです。「知は力なり」とはこの御仁が言い出した言葉だとは始めて知りましたが、中々鋭い分析をしているものです。
…まぁ、はてなキーワードにおんぶに抱っこだったり自分の脳内で完結しているだけで説明不足なんではないか? という危惧がありありとしているので、私の思考経路と共に記事を展開します。
イドラ というのは、フランシス・ベーコンがノヴム・オルガヌム(英訳するとNew Organつまり邦訳すると新機関)という著作にて語っている人間が陥りやすい偏見・先入観・誤解のことで、著者曰く4つの分類がなされるもののようです。
思いっきり掻い摘んで、ざっと解説するとこんな感じです。
- 種族のイドラ
- 錯覚や知覚の限界による錯誤のこと
- 洞窟のイドラ
- 個人の知覚・環境・経験を基準からくる偏見や先入観のこと
- 狭い洞窟から見るように、世界を知らぬこと の意で用いる場合もある
- 市場のイドラ
- 流言蜚語に惑わされること
- 劇場のイドラ
- 権威を無批判に信用してしまうこと
- 脚本家或いは評論家のつもりが知らぬ間に俳優に仕立て上げられてた、なんてオチのこと
- 作者: ベーコン,桂寿一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1978/06/16
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
時間が微妙なので、具体説明に関しては一旦保留を。
続きを書いてみましたが、上手く説明できませんでした。
何と言うか、16世紀から指摘されている問題を解決できないってのも人間中々業が深いものだな…とか思ったりする訳でした。やはりハードに対してソフトウェアが進歩し切れてないんだろうなぁ…と。無論、イドラから解放された状態が、進歩した状態だと仮定すればの話ですけどね…。