ノイズの海

眠れないついでにちょっと独白。誰か聞いてやってくださいな と。

どーでもいいですが、世の多くの人が言うところの「静かな部屋」は、私にとってノイズの海だったりします。比喩でも何でもなく、実際にそのような音がしているわけです。指向性の無い耳障りな金属音が。

過去の検査(聴覚系の検査からCT・MRIまで試した)などからして、単純に耳が人より高めの音域を拾い易いのだろうな とは思うのですが…これがかなり厳しい。

「テレビに何も映ってなくても壁越しに点いてるかどうか音で判る」とか「蛍光灯が古くなってくると耳障り」とか言った状況に心当たりのある方は多分その極端な状況だと思われるのでそう思って置いてくださいな と。

調子の悪い時には、静かな部屋に寝てるだけで発狂寸前までいけます。

何処かで誰かが「雑踏の中で耳に入っている音を全て認識できるようになったとしたら、人間は発狂してしまう」とかそれに近しいことを言ってた気がしますがそれを地でやっているような そんな風なのかもしれません。

脳が許容量オーバーしてるのか、痛覚は無いものの何か入ってくると言うか…。まぁ、解りにくければ一晩中何処飛んでるんだか解らない蚊の羽音を聞き続けてるとでも思って貰えれば。

感覚が規格外してても正味処理系である脳は人並みな訳で、過剰な入力負荷に処理系が負けてるのかねぇ…とか埒も無いことを考えてみたり。

これでは日中は兎も角寝るときが洒落になりませんから、寝るときは基本的にオーディオ鳴りっぱなしにして何処から来てるやら解らないノイズを誤魔化してます。まぁ、聞こえなくしているわけでも何でもないので余り良い誤魔化しになってませんが。

そんなこんなで世に言う「薄い膜がかかったような」を地で実践している訳で、此処が現実だと気付いていても何処か非現実的な…現実から遊離した体感をしているのが日常な訳です。もしかすると私がひたすら無意味空意味を主張するのはそれが基なのかもしれません。ある意味これは適応なのでしょうかね…。

ま、何と言うか世の事象に意味なぞ無いと嘯く人間が、こうして毎日毎晩「無意味」に魘されているってのは如何な皮肉か…と自嘲する他ありません。

まぁ、そんな訳で私は基本的に「静寂」というものが理解できません。ノイズの存在しない世界ってどんな世界なんでしょう? 観念的には解るのですが、現実味が皆無も良いところです。

そんな些細なことですが、私を希釈する溶媒としては十分なものだなぁ…と、埒も開かないことを考えながらまた眠りに沈んでこようと思います。