連休中の読書
まぁ、そんな連休の最中
- 作者: Joshua M. Epstein,Robert Axtell,服部正太,木村香代子
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 1999/12/25
- メディア: 単行本
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こんなもん読んでました。偽世界へのヒント欲しさに。小説書くネタ探しとも言いますが。
読んだ感想としては、経済学とかやってればこんなアプローチも面白かったんだろうなぁ…と言った感じですかね。ボトムアップなシステムの構成についても言及はありましたが、寧ろ構成方法よりこのシミュレーションシステムではようなことが出来る と言ったデモンストレーションがメインだったような気も。イメージ面で収穫はあったので、それなりに得るものはあったかな と。
正直最後の方でスライドがデスクトップそのまんま垂れ流してるのは正直いただけないのですが。
無茶苦茶無理矢理なまとめをするとこんな感じ。久しぶりに良く読んだ。
- 大量のエージェント(特定の判断と行動をする「もの」)をばら撒く事で、ボトムアップに経済を構成することが出来る。
- 市場経済方式(エージェント間に取引を与える)と、環境収容能力は向上するが貧富の差が激しくなる。経済政策は環境収容能力を操作する事に他ならないので、人口政策となりうる可能性も示唆している。
- 経済は非常に動的であり、静的で均衡を重視するアプローチより動的で非線形力学的なアプローチが有効なのではないか?
- やっぱりエージェントを大量にばら撒いた結果については、他の創発系と同じく傾向はあるものの基本的に予測不可能。
古典的な経済学については余り知らないので、何ともいえませんが結構「へー」と頷かせてくれるものが多くて面白かったです と。
まぁ、積みっぱなしの本をそろそろ始末していかないとなぁ…。嗚呼、睡眠時間が…。