いつか誰かに言われた一言

「お前は人生を生きていない。お前は皮相だけ眺めて向き合うのを放棄して理解した気になってるだけだ。」

相手は誰だったか忘れましたが*1、大昔にそんな事をいわれたことがあります。個人的に耳の痛い文句ベスト20くらいに入れても良いのですがそれはさておき。

今思い返すまでも無く、昔から解り切っていて、触れないよう触れないよう回避しつづけてた紛れも無い事実です。

まぁ、一切が皮相であることは少なくとも確かです。世の中のリアルなんてのは、所詮脳が便宜上発行している虚構です。それは夢か現か という尺度の問題ではなく、夢か現か という判断をしている自分も含めて虚構であるということに他なりません。法律も社会常識も定理も法則も文字の読みも、お約束事とか強制力とかの一切の役割は、その仮構から余計なものがはみ出さないようにする為の防波堤であることは間違いないと思います。これに関してはこのBlog上でも延々エントリ消費して同じようなことを述べていますし、私としては多分それで間違いないのだろう とかってに確信しています。寧ろこれは最早信仰していると言うべきなのでしょうか。

とは言え、そうやって現実を空に帰してみたところで現実の問題が消えるわけでも向き合わなくて済むようになるわけでもないのも事実です。どれだけ金へ執着することの虚しさを説いた所で金なしには生きていくことは叶わず、どれだけ自由奔放を謳ったところで法の縛りが消えるわけでもないように。どれだけ空虚だと強弁してみたところで、私は現実と戦わなくてはならないのです。勝敗はさておいておいて。

それを突きつけられて、相変わらず立ち竦んでしまっている自分がいます。どうしたものなのでしょう…。ま、こういう悩みを抱えてだらだらずるずるやることは結局生きてることに他ならないんですけど…。

*1:結構あちこちでいわれたような気もする。取り敢えず高校の時の恩師らしき人物に言われた記憶があるのは確かなのだけれど。