決定論者の戯言

回答者の内訳を見るとちょっと面白かったです。「しないと思う」割合は、男性より女性のほうが多く、また年齢が若いほど多くなる傾向が伺えます。俗っぽい見方をするなら、そういう人たちのほうが生きる上でより不自由さを感じているのかもしれません。逆に年を経た男性は、自分の力で世を渡ってきたんだぜーみたいな。「その他」の人がどういう答えを持っていたのかも気になりますね。誰もコメントを書いてはくれませんでしたけれど(笑)。

まだ自由意志は存在すると思いますか? -で、みちアキはどうするの?

そういえばこのアンケートに回答したことを思い出し、コメントでも書いておけばよかったと思ってみる。因みに自由意志は存在しないと回答しました。

自分の力で人生渡ってきたんだぜーみたいな、と言うのは逆に自分の力で人生渡ってきたと信じたくて仕方ない と読み替えられなくもなし。恋愛してる人は恋愛を人生の一大事だと言うだろうし、仕事してる人は仕事を人生の一大事だと言うだろうし、勉強してる人は勉強を人生の一大事だと言うだろうというのと同じくらいのことです ハイ。自由意志だと信じて行動してきた人達は自由意志は存在すると言い張るだろうし、自由意志なんてありはしないと信じて行動してきた人達は自由意志は存在しないと言い張るだけのことです。

で、何故に自由意志は存在しないと回答したかと言えば、人生の自由度とかは余り関係ありません。どちらかと言えば決定論者なので、世界がそういうものだから人間もそういうものだろうという認識です。自由落下を自由と言うなら自由意志もあるだろうね くらいのスタンスです。私たちの意識なんて所詮CPUで言ってしまえばスケジューラとかその辺相当なのです。スケジューラが「俺って演算機の本体じゃね?」と、勘違いしてるだけなのです。ついでに言えば、そのCPUにデータを流し込んでるのは、多分世界なのでしょう。

ただ、近代的な法制度とか社会制度とかは自由意志があること前提に作られているので、これ大っぴらに否定すると色々問題ある気がするのですが…その辺の折り合いについては良い考えがありません。何か思いついたら書くとしましょう。